20230727

今日は寝起きが悪くてぼんやりとしていた。またくしゃみと鼻水が止まらなくなった。もう収まったけど。近いうちにまた本格的な風邪を引くんじゃないかと危惧している。やる気が出ないのでコーヒーとプロテインムースを食べながら『夏物語』の続きを読む。今中盤あたりだけどだんだん引き込まれてくる。健康的な没頭。やはり情景描写より心情描写の方が受け取りやすいのだと思う。2章分くらい読んでひと段落ついて、思いついたままに下着を洗いに行く。普段は面倒に感じる手作業が心地よくはまる。行動が滑らかに操られて余計な思考は入り込む余地がない。こういう風に生きられたら良いのだろうと思う。

不思議なことに、小説を書きたいと思ったことが人生でなかった。絵や音楽や、服とか建築のデザインなんかは何でも自分でやってみたいタイプだったけど、小説は全然そういう対象にならなかった。いや、思い返せば小学校低学年くらいの頃には物語を創作していたことがあったけど、後に残らなかった。なぜなのだろう。腑に落ちないのは、自分の特性的にビジュアルをつくるよりも文章を書く方が向いてるように思うからである。今も特にそういう欲はないけど、好きな文体というのは自然とある。自分の持っている”感じ”をそのままに表せるもの。そう考えると好みの基準が音楽と同じである。でも文章の方がその人の性格と密接に繋がっている。ツイートやブログや他人の文章を読むとき、その人が自分に近いタイプかを無意識に判断していて、それは概ねズレていないと思う。音楽は、たとえ好みが同じであっても、見ている世界が全然違うことがままある。でももしかすると、自分が音楽寄りのコミュニティにいて文章関係の人とは多く関わってきていないから分かっていないだけなのかもしれない。

日記でもそういう自分にとってクリアな文章を書きたいと思っている。精神的に健康であればあるほどそれができる。でも毎日それを維持するのが難しい。それができるほど外側にある現実と自分の内側にある世界とが切り離されていく。心地よくても持続可能ではない。